| 第24話 Tiger Skins観戦 |
本当に感動ものであった。そして、楽しい一日であった。タナメラガーデンコースで行われたTiger
Sking 2002、世界のトッププレーヤー(Vijay Singh, Sergio Garcia, Retief
Goosen, Padraig Harrington)が繰り広げるスキンズゲームは、前回のCultex
Openとはまた違った感動を与えてくれた。ちなみにこの4人のプレーヤーは、2002年11月5日現在で世界ランク8位までに全員入っているという世界のトッププレーヤー。そんなとても遠い存在のはずのプレーヤーが目の前でプレーしたのだから、そして、近くで会ってしまったのだから夢のようであった。そして、タナメラガーデンは私がシンガポールで一番好きなコース。知っているコースだけに、あのコースをどうやって戦略するのだろう、いつも苦戦するホールはどうやって攻略するのだろうと、とても興味深かった。チケットを買う前は1組だけなのでどこまでみれるかな?という不安もあったが、そんな不安も払拭するような素晴らしい一日であった。
今回印象的であったことは、トッププレーヤー達の終始和やかな雰囲気と笑顔。まるで、4人が異国の地で久しぶりに会ってプライベートで楽しみながらプレーしている、そんな雰囲気であった。というのも、普段テレビで見るトーナメントでの彼ら達の姿は真剣そのもの。そして以前のCultex
Openも真剣な雰囲気だったので、ゴルフって大変なスポーツだなと思っていたが、今回のプレーを見て、ゴルフは楽しいスポーツ!プロもゴルフを普通の人のように楽しむんだなあと思ってしまった.。
今回思いがけずよかったことは、試合前の練習を見れたこと。この練習場というのは見所いっぱいであった。近くから見る球筋は美しく、そして、ターフの取れた後はきれいな長方形。今DLGAでスイングを改善している私は、ひたすらスイングに注目。そんな中、ハリントンは面白い練習をしていた。プロでもゲームの前にこんな風に調整するんだなと思ったが、ヘッドカバーの中に詰め物をしたようなものを両肘で胸の前で挟んでフェアウエイウッドを打っていた。興味深かった。グーセンのチッピングの練習を間近で見ることができたのだが、ボールを操っている、そんな感じであった。止める球。転がす球。バックスピンの球、高く上げる球、同じクラブで色々な演技を見せてくれた。
今回も是非トッププレーヤーのドライバーショットを間近で見てみたい!と思っていたので、2番ホールに先に行って、ティーグランドの真後ろでピクニック気分で座って待っていた。しばらくすると、4人が登場。Harringtonと目が合ってしまって?にこっとされて(勘違い?)、「今日はハリントンを応援しよう!!!」と決心しながら見ていると、Vijay
Singhからティーグランドへ。このホールのティーグランドは観戦に絶好の場所であった。というのも、ティーマーカーが後ろの方だったので、当たりそうなくらい極近いところで座ってティーショットをみることが出来たのである。すごかった。インパクトの瞬間にお腹に振動が伝わってくる。でも、スイングは軽い。この2番のティーショットは、フェアウエイの左に、気になる「大きなかやの木」があるが、Vijay
Singhはこの木の上を余裕で越えていく力強いナイスショットを披露。やっぱりすごいなと思った。実際に見るスイングの方がテレビで見るスイングよりはるかに軽く見える。そして、ゆるぎない軸に体の回転をすごく使っているなと思った。4人は体格も全然違うが、ほぼみんな同じような飛距離。Vijay
Singhが思ったよりも大きかった。データによると190cmらしい。それにしても、年齢を見てびっくり。Garciaは22才、Harringtonは31才、Goosenは33才、Vijay
Singhは39才。みんなトッププレーヤーは堂々たるものである。
8番ショートホールは、グリーンが斜めになっている名物ホール。さすがプロ、池もバンカーも見事避けて全員ワンオン。しかし、ハリントンは一番近いのに、上につけてしまって2打目のパットがずるずると池の方に転げ落ちてしまったのを見てVijay
Singhが笑っていた。15番ホールで、私は見なかったのだが、グーセンがラフからのチッピングを失敗して超トップ。それを見たガルシアはフェアウエイにうつぶせになって笑ったらしい。ハリントンはオデッセイの2ボールパターを使っていた。Vijay
Singhは私と同じ腕時計をしていた。飛行機の音なんて全然気にしないし、むしろ、飛行機が飛んでいくのを眺めていたりした。こんなことも彼ら達を身近に感じられた理由であったと思う。反面、さすがトッププレーヤーという素晴らしいショットも沢山あった。このスキンズゲームで4人で1つのイーグルと18このバーディーを取っているのである。やはりすごい。
そして、今回さらに印象的だったのは、体さばきというかゲームさばきのスマートさである。無駄な動きがない。パットのラインをさりげなく読む。何度も素振りなんてしない。一度決めたらパッと打つ。ちょこちょこ動かず、動きがとてもスマートである。このリズムやスマートな仕草さが何とも心地よかった。そして、やはり堂々としている姿は全然違うなと思った。
今回のスキンズゲームという方法もトーナメントとは違って面白かった。ちなみに方法は、1-6番ホールはUSD5,000ドルずつ、7-12番ホールはUSD1,000ドルずつ、13-18番ホールはUSD15,000ドルと各ホールに賞金がかかっていて、各ホールスコアの一番よかった人がその賞金を獲得。但し2人以上同じスコアなら持ち越しになるというもの。だんだん膨れ上がって、ジャックポットホールが出てくるのである。今回は3回のジャックポットホールがあった。2つのPar3と最後の18番ホール。18番ホール、ハリントンが長いパットを決めてバーディーを取り、$45,000獲得。最後まで見せ場の多いゲームであった。
それにしても、シンガポールにこんなにゴルフ人口がいるとはびっくりした。子供も多かったし、日本人の観客も多かった。ちなみに今回の入場料はタナメラのメンバーは25ドル、その他は76ドルであった。決して安くはない入場料でもこれだけの人が集まるというシンガポールのゴルフ熱にびっくりした。
今回の観戦を通して思ったことは、世界のトッププレーヤーは大舞台で戦うだけでなく、みんなに夢を与える職業だなと思った。技術もさることながら、サービス精神でも旺盛であった。沢山来ていたジュニアゴルファー達もきっと感激して帰って行っただろう。子供達のサイン攻撃?にも気持ちよく対応していた。本当に貴重な機会であった。ただ一つ、残念だったのがマーシャルや係員の態度。慣れていないからという言葉だけでは片付けられない態度に誰もがうんざりしたと思うが、ただ、それを超越するものが4人のトッププレーヤーにあった。機会があったらまた夢をもらいに是非観戦に行きたいと思う。
(2002年11月23日) |
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