クロ ゴルフエッセイ 〜クロがゴルフに関するエッセイを綴ります〜
第21話 2 ヶ月の休息
前回のエッセイに書いた「初心に戻る」宣言をしてから、1つの区切りにしていた2ヶ月が経った。この間コースでのプレーは全面ストップして、とりあえず練習場でどこが悪いのか追求してみよう、もう一度初心に戻って基礎から練習しなおしてスイングを戻そうと思っていたのだが、振り返ってみると、この2ヶ月間は私にとって意外にも技術面よりも精神的な面でとても有意義な時間となった。

まずは、コースに出なくなって一番変わったのは週末の過ごし方。朝のんびりとベランダで過ごしたり、友人と会ったり、買い物に行ったり、ピアノを練習したり、エステに通ったりなどなど、全くと言っていいくらい、違う週末を過ごしたのだが、これがとても楽しかった。そして、普段ゴルフで出費がかさむ分、買うのを控えていた洋服を、いろいろ見て回ったりしてちょっと女性らしい時間が過ごせたのも楽しかった。ただ、ゴルフ仲間にこのことを言うと、みんなに「信じられない」という反応をされてしまうが、こういうゆったりとした時間を過ごすことによって、そして、違う時間の使い方をすることによって、ゴルフを違う角度から見れた気がする。

よく、プロがスランプに入ると、別の趣味をしたり、家族と一緒の時間を大切にして違った時間の過ごし方をするという話を聞くが、その気持ちがとてもわかる気がする。また、いろいろなスポーツ選手が長期休暇をとってリフレッシュするというのもすごくわかるような気がする。新たな気持ちでゴルフをすると新鮮な気持ちでゴルフができる、そんな感じがする。反面、調子が悪くなってそのままゴルフを止めてしまう人の気持ちも今回のスランプ劇でとてもよくわかった。

それにしてもこんな週末を送ったことがあったかな?と、ふと思い立って1998年からつけている自分のゴルフの記録を紐解いてみた。やはり自分の記憶でも確かだった通り、今まで本格的にゴルフを始めてからコースに出ない月はこの5年間全くなかった。つまり1ヵ月以上もコースに出ていないなんて、本格的にゴルフを始めてから初めての経験であった。ちなみに月の最高回数は10回。

尤もこの2ヶ月はコースこそ行っていないが、練習場には週2回ペースで行っていた。本を読んだりビデオを見たりといろいろアイディアを駆使して原因追及してみたが、実は仕事が忙しくて、また、会社で大組織変更があったりして、練習もかなり無理して行っていた状態であった。平日に余裕を持って打ちっぱなしに行けるのはなんて贅沢な話なんだろうとずっと毎日思っていた。課題はいっぱいあるから、練習には行きたいけど、気力と体力と時間が揃わないと練習には行けないもの。平日に練習に気楽に行けるありがたさが身にしみて感じられた。正直なところスイングはまだ思うように戻っていない。少しは悪いところがわかった気がするが、まだまだ決定的なものを解明できていないし、修正できていない。シャンクもでるし、飛距離も1クラブぐらい落ちている。スイングも不安定。ただ、今までいろいろできなかったことに時間が使えて、また、気分的にも余裕ができて、さあ新たな気持ちでゴルフを頑張ろうと活力を感じることができている。

また、今回改めて思ったことは、私にとってのゴルフの意味。私にとってゴルフというのは、純粋にゴルフを楽しむというだけでなく、いろいろな方と知り合ったり、ゴルフという一つの話題を通して仲間と楽しい時間を過ごすコミュニケーションの道具でもあるということを改めて感じた。というのも、この2ヶ月間いろいろな方からお誘いを受ける度に事情を説明して断っていたのだが、その度にこのことを強く感じた。私自身ゴルフを仕事にしているわけでもなく、、難しい技術を追求しているわけでもない。俗に言うアベレージゴルファーである。ただ、ゴルフというスポーツは本当に好きだし、もちろん上手くなりたいという意識は持っているし、またいつかベストスコアを更新したいなという夢も持っているが、いろいろな方と知り合えたり、仲良くできたり、旅行先でゴルフを通していろいろな人や文化に触れたり、ゴルフを通して体験できるいろいろな楽しいことを総合して私はゴルフが好きなんだなとと今回、2ヶ月休んで改めて思った。

これからもできる限りゴルフを続けていこう、そう思った2ヶ月間の休息であった。

(2002年9月1日)




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