クロ ゴルフエッセイ 〜クロがゴルフに関するエッセイを綴ります〜
第16話 良いコースの条件
先週私の地元である香川県から3名のゴルファーがシンガポールにゴルフを楽しみに来られた。皆さん香川の有名コース(満濃CC、坂出CC,琴南CC,屋島CCなどなど)の役員をされている方々で、年齢はそれぞれ40才、50才、60才代。もちろんシングルでHCはそれぞれ3,5,6である。

ひょんなことからこの方々と知り合った私は、せっかく我が田舎からはるばる来られるのだから、できる限り最高のコースで楽しんでいただけるようにとセントーサタンジョン、リアビンタンオーシャン、タナメラガーデンとアレンジした。これに加え、ラグナのクラシックで開催された香川県から来られた総勢40名によるコンペにも1日参加されたので、この3名の方々は4日間連続でこの近辺の有名コースを4ヶ所楽しまれたことになる。実はこの3名の方々とお会いするのは今回が初めて。私はリアビンタンとタナメラをご一緒させて頂いたが、皆さんびっくりするくらい謙虚な方々で会話も面白く本当に心から楽しかった。

最終日タナメラガーデンはメンバー同伴が条件。知り合いのメンバーにお願いをしたところ快諾してくださって、2組でアレンジしてミニコンペ形式にして楽しんだ。そして、最終日タナメラガーデンからの帰路、今回の旅行でどのコースが1番よかったですか?とこの3名に聞いたら、皆さん異口同音に「どれも素晴らしいコースでしたが、タナメラガーデンが数段かけ離れてぴか一でした。『格』が違います。名門コースです。」と答えられたのである。

そしてその根拠というか何故そう判断するのかという視点や分析内容にとても納得させられ、また、大変興味深く、さすが役員などされて「よいゴルフ場にしよう」という観点からゴルフと接していたり、競技ゴルフを運営する立場としてゴルフに接していたり、日本や世界の名門コースを数多く回られていらっしゃる方々の話は深さや重みが違うなと思ったのである。このタナメラガーデンを彼らが『名門コース』と判断した視点や判断基準をここで紹介したいと思う。

まず、ゴルフ場と言うのは大きく分けて、コースレイアウト、コースインターバル、メンテナンス、クラブハウスという観点から判断するが、タナメラガーデンはすべての条件を満たしていて、どの観点から見ても素晴らしいということ。

まずメンテナンス。グリーンもフェアウエイも素晴らしいが、特にバンカーが4つのコースの中で一番バンカーらしかったということを強調されていた。上からボールが落ちたらちゃんと目玉になって、 転がったら本来のバンカーショットを楽しめる砂の状態であるということであった。

次にコースレイアウトについては、まず、ティーグランドに立ってどこに打ったらいいかというのがきちんと眺められる。ナイスショットしたらコースからのご褒美でいい位置にボールがあるように、そして、変なショットしたら池やバンカーや木などコースからペナルティーをきちんと受けるレイアウトになっている。例えば、見えなかったりトリッキーだったりして、いいショットしたのに変な位置にボールがあるということが絶対にない。ゴルファーをきちんと尊重しているコースである。

池がとても戦略的に配置されていて、挑戦欲をかきたてられるところにある。また、OB杭がコースの敷地外に沿ったところにきちんと配置されていて、見えない位置にある。ときどきOB杭が隣のホールとの境目あったりしてホールに対してOB杭が設定されているところもあるけど、それはゴルフ場の都合であって本来は間違い。 OB杭というのはコースの敷地外に打ったらだめですよ、ほかの土地に打ってはいけませんよと敷地外に沿って設定されるものであり、その条件をガーデンは満たしている。

さらにコースインターバルについて、ホールとホールのセパレートがきちんとなされている。つまりプレーをしていて隣のホールが気になるというような所がない。こんなすべての条件を満たしているのに、唯一残念なのは飛行機の音とのことであった。

実はタナメラガーデンを一緒に回ってくださったメンバーの皆様に、翌日お礼メールをお送りした際にこのコースの分析について書いて送ったところ、数日後全然違うゴルフ仲間から「コースについて面白い考察を得たので紹介します」と回りまわってその文章が私のところに戻ってきた。思わず「これを書いたのは私です」と言ったところびっくりしていらっしゃった。もちろん私もびっくりしたが、このようなコースに対する考察は意外に未知の世界で、みんな興味深いのかもしれない。

(2002年2月17日)



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