クロ ゴルフエッセイ 〜クロがゴルフに関するエッセイを綴ります〜
第13話 イーグル
2001年9月1日、Laguna Classic Course 9番Par5でイーグルを達成した。本当にびっくりした。何故びっくりしたかというと、もちろんイーグルを達成できたという事実にもびっくりしたのだが、実は、先日全米プロゴルフの生中継でホールインワンの画像を見たときに、すっかり忘れていた1年ちょっと前に出したホールインワンの時の感覚が、体の奥から沸沸と蘇ってきて、「もしかしたらまたなんか出せるかもしれない」と、とんでもないことを密かに思っていたからである。もちろん今回はホールインワンではなかったが、 120mほどをアイアンでカップインしたから、まあ内容としてはホールインワンに値する価値といったところだろうか。

この日のゴルフは全体的にトップ気味。ただ、そんなにおお叩きはしないゴルフを展開していた。この9番では、まずはドライバーショットがしっかりあたり、フェアウエイど真ん中へ、 2打目はバンカーも絡んでいたので、安全にアイアンとも思ったのだが、ライがよかったので、思いきって5番ウッドで打つと、バンカーを越え、ベストポジションへボールが行った。この時に、同じカートに乗っていた人が、「この2打は本当にこういうふうに攻めるといいというお手本のようなショットですよね」と持ち上げて?いてくれた。

3打目のカートにでるメートル表示は私の7番アイアンの距離表示だったが、どう見ても遠く見えたので、目測を信じて、一番手上げて6番アイアンでショット。そのボールがカップに向かって行っていると思っていたら、そのままツルツルーとカップに入っていったのである。

打った本人は、カップに入る瞬間を実際に見ていてもまだ半信半疑。きょとんとしていた。逆に同じカートに乗っていた人が、「入ったよ!イーグルだよ」と興奮気味に連呼。グリーンにボールはないのに、私もしつこく「本当に入ったんですか?」とまだ半信半疑。別のカートの友人も、「入ったよ!」と遠くから言ってくれて、さらにグリーンの近くに偶々いたマーシャルも入ったというサインをしてくれて、やっと実感が沸いてきて、「やったあ!イーグルだ!」とフェアウエイを跳ねて喜んだ。 グリーンにみんなで集まったときに、別のカートだった一人に、「バーディーだったの?」と聞かれて、ちょっとガクッとしながら、「イーグルだったんです」と言うと、みんな「やったあ!」と一緒に喜んでくれた。一人の男性は、「僕これで、女性のイーグルを実際に見たのが2回目なんですよ」と話していた。そして、さらに「そのスウェーデン人の方もそうだったけど、ゴルフを頑張っていて少しずつうまくなっていく過程のなかで出たイーグルだから価値があるし、うれしいよね」という重みのある言葉も頂いた。

それにしても、人間というのはこういう状況での反射的な反応はいつも同じだなあと思った。というのも、昨年5月1日にオーキッドでエースを出したときも、カートが一緒だった友人が「ボール消えましたよ。入りましたよ」と言ってくれているのに、打った本人はグリーンも奥が下っていたというのもあったのだが、「オーバーしましたよ。きっと」ときょとんとしていたのを覚えている。

前回ホールインワンの時の教訓を生かし、今回は2つのことを実践した。一つは、前回ホールインワンの時に、達成したボールをそのままプレーに使って、何処かへ置いてしまったので、今回イーグル達成時のボールは別にして大切に保管した。もう一つ、ホールインワンを出したときの後半は崩れてしまって、なんと 41/60=101という悲惨なスコアだったので、イーグル後の後半は絶対に崩れないようにしようと心に誓い、無事43/43=86でまとめることができた。

実はこの日たまたまカメラを持っていた。どんな写真を撮ろう考えながら、ふとまだイーグルのボールがカップに入っているのを思い出し、思い立ってそれを上から撮っていたら、みんなに「珍しい写真だね」と笑われてしまった。やはりちょっと興奮気味だったかもしれない。

ちなみに、このイーグルの2週間後、またショートホールでピンほぼ20センチにつけた。なんかこういうのは波があるんだと思うが、まあ人生と同じで、そういう波にうまく乗って、しっかりと運を掴んでいかなければいけないんだなあと思う。

偶然かもしれないが、以前ホールインワンを出したのが5月1日、今回は9月1日、両方とも1日である。ここにも何か関連性を感じてしまう。単なる偶然かもしれないが.

(2001年10月22日)



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