| 第8話 プロのお話 |
先日Jurong CCで行われたシンガポールオープンのために、日本からプロ達がたくさん来星されていたが、その中の3名とお会いする機会があった。とても印象的な機会であった。
まずは、その中の1名のプロと計4人で中華料理を囲んでのお食事の時の出来事。ごく普通の会話の流れの中で、私が何気にプロに「ゴルフの醍醐味って何ですか?」と質問したら、「やっぱりゴルフが好きなんです。醍醐味ですか…。醍醐味というか、ゴルフで試合をする、勝負をすることが好きなんですよ。」と、ほんのちょっと前まで温和な感じでお話をされていたプロが、急に力強く答えられたのである。この時、隣に座っていた私はエネルギーのようなものを感じ、プロはやっぱりすごいなあと思ったのである。
そして、その頃ちょうどスランプに悩んでいた私にとって一番聞きたかった質問、「プロはスランプの時どうしているんですか?」を投げかけてみたら、答えは、「スランプのときも、そうでないときも変わらず練習をしますね。僕は練習は嫌いですが、周りの人よりは、よくやっていると思いますよ。」とのことであった。これもすごく印象的であった。やはり「変わらない地道な練習」、これがキーワードだなと思ったのである。
そして、数日後、やっぱり練習を地道にやろう!と、仕事が終わって練習場に行っていたら、突然友人からの電話。「今どこ?」「打ちっぱなしです。」「後どのくらい?」「まだあります。」「じゃ打ってて、今からプロ3人とそちらへ向かいます。」「えっ???今日ドライバーが全く当たらなくて、落ち込んでるのに…」「ちょうどいいじゃないですか。プロ3人に見てもらいましょう。」「ええ?そんなプロに見せられるようなものではないんですよ。それはもうひどいんですから。」「まあいいから。とりあえず向かいますから練習しててください。」
そしてプロ軍団到着。どうせ落ちるからと化粧もせず、色褪せたポロシャツで練習していた私は、取繕う間もないままとりあえずご挨拶をして、私が「もうドライバーが当たらなくなってしまって、困ってるんです。」と言ったら、友人が、「ではみんなでクロさんのドライバーで打ってみましょう」と提案。そして皆さん次々に私のドライバーで試打。私は左に巻いて困っていたのに、皆さん全員楽々ナイスショット!!。ちなみに足元は皆さんサンダル。
「さすがプロだあ。でも、ん??ということは、やっぱりクラブじゃなくて私の腕の問題だ。」と再認識。
と感心しているのもつかの間、「ではクロさん。打ってみて下さい。」「えっ?!?!?!でも、そんなプロの前で打てないですよ。今ほんとひどいんですから。」「プロ3人の前で打ちにくいのはわかりますが、せっかくの機会だから、悪いところをみんなに見てもらいましょう。」と言われ、結局、あと4球しか残ってないしと、いざショット。決していい球ではなかったが、1球だけ左に巻いた以外はとりあえず飛んでほっとした。でもせっかくなら最悪のショットを連発して、なにが悪いのか検証していただくのも良かったかなと思ったりもしたのである。
それにしても、皆さんそれぞれ個性豊かな楽しいプロゴルファーで、いつか一緒にプレーしたいなあと思った機会であった。
(2001年8月13日) |
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