クロ ゴルフエッセイ 〜クロがゴルフに関する出来事を綴るエッセイ集です〜
第6話 赤ティー
私は女性ゴルファー。白ティー(レギュラーティー)からプレーすることもあるが、通常は赤ティー(フロントティー)からプレーする。実は、この赤ティーというのは、男性の皆様には経験がないからであろうか、時々心無いゴルファーによって軽視され、残念な思いをすることがある。今回はその知られざる赤ティーの体験談をお届けしたいと思う。

ゴルフの大好きな私が、「雨でも降ってこのゴルフが中断になってほしいなあ」と願ったことが、過去に2回ばかりあったが、先日のゴルフで3回目となってしまった。

この日は男性3人に私(女性)1人。カートでのプレーだった。コンペだったので、男性は青ティーから、女性は赤ティーからと指定されていた。プレー開始後、しばらくしてのホールで、男性のみのカートは私のティーショットがまだなのに、赤ティーを通り越して、フェアウエイへ快走。呼んだら、気づいて戻ってきてくれた。しかし、数ホール後、またまた、赤ティーを忘れてフェアウエイへ。そして今度は、私と一緒にカートに乗っていた男性まで赤ティーを過ぎようとしたので慌ててストップしてもらった。彼曰く「自分のボールが気になったから、ついつい忘れてしまった。」とのこと。

実は、これはよくある話で、女性ゴルファーならたぶん経験していると思う。もちろん、うっかりということもあるので一概には言えないが、今回「途中で終わって欲しいな」と思ったぐらい気乗りしなかったのは、2回連続したことに加え、赤ティーの前で止まってくれた時でも、その方々は既に終わっている自分達のティーショット談義に花を咲かせ、私のティーオフはその談義がバックミュージックであったことと、グリーン上でも、私のパットがまだ残っているのに、男性3人がカートへ戻ってしまったことがあったからである。 尤も、小心者でお願いできなかった私も悪いのかもしれないが、いざとなるとなかなか言えないものである。

実は、数年前にも、赤ティーで苦い経験をした。まだ私がゴルフを始めて間もない頃で、私のティーショットがまだなのに、シングルHCの男性二人の乗ったカート1台は、いつも私のティーショットを待たずに、先にカートを走らせ、自分達のボールのところまで行っていた。これは初心者ながらに、とてもショックな出来事で鮮明に覚えている。 私のティーショットのボールが届かないだろうという推測のもと、また、もしかしたら、プレーの進行を早めるためにとった行動かもしれないが、万が一という不安もさることながら、どんなにゴルフがうまい人でも、エチケットに反するのではないかと思った。人のいるフェアウエイに向かって打つティーショットはあまり気分のいいものではなかった。実はこれだけの理由ではないが、これが「雨でも降ってこのゴルフが中断になってほしいなあ」と思った1回目であった。

前述のとおり、私は女性ゴルファーであるが、白ティーから男性と一緒にまわることもある。だから、男性の方と一緒のティーからプレーする気軽さや楽しさもよくわかる。逆に言えば、女性とまわると、ティーの位置が違って、面倒だなあと思う人がいてもおかしくないなあというのもわかる。反面、普段赤ティーから1人でティーオフしていることが多いため、白からプレーするときに、真後ろに立たれたり、ティーボックス内の近距離に立たれたり、話をされたり、ドライバーの素振りを人が立っているほうに向けて思いっきりする人がいたりと、エチケットに反する人が結構多いのにもびっくりするのである。逆に、男性のティーショットの時に、カートで平気で「Hello!」と携帯電話に出て喋り始める女性ゴルファーもいるが。

以上、今回は赤ティー体験談を書いてみたが、女性はティーの位置が違うので、男性に申し訳ないなあと思いながらプレーしている人がほとんどだと思う。男性ゴルファーの皆様、もし女性といっしょにプレーする機会があったら、ちょっとした気配りによって、女性が安心して楽しく赤ティーからゴルフをできるということを思い出していただければ嬉しく思う。そして私自身もティーショットの際のエチケットをもう一度確認し、気持ち良いゴルフをしていきたいものである。

(2001年6月18日)



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