| 第3話 シャンク |
第2話の続き。このヒントが本当にスランプ脱出の糸口になるかどうか早速試したくて、その次の週は木、金と連続して仕事が終わった後ドライビンレンジに行った。その週末もゴルフが入っているので、この週末のプレーでスランプを脱出できればと思ったからである。実は今までそう思うことが何回かあったのだが、全部幻であった。
実はこの2回の練習でドライバーは戻った兆候が見られた。しかし、金曜日最終調整?に入ったときアイアンに大異変が起きた。もうびっくりというか全く信じられないショッキングなことが起きたのである。先週のプレー中にも経験したシャンクが突然出始めたのである。それもアイアンだけ。これが半端じゃなく見事?なシャンク。番手を変えてみても直らず、ハーフスイングやチッピングに変えてみても全く効果がなく、あさっての方向にボールがいってしまう。私の前で練習していた人は相当冷やっとしていたと思う。そして最後にはどの番手でもシャンクしか打てなくなってしまった。
明日のメンバーはうまい人ばっかりなのに、どうしよう、、、と思いながら、どうにもならないので諦めて帰った。
早速明日のメンバーの1人に電話。「シャンクが出始めて直らないんです。明日どうしましょう、、、途中でみなさんのキャディーを担当させていただいてもよろしいでしょうか?」と言ってみたり、当日車の中で、昨日のシャンク事件を説明したら、「シャンクっていうのはうまくなる過程で必ず遭遇して悩まされるものだから、それに、大体原因はわかるから当日見てあげましょう」「私の知り合いで前半調子がよかったのに、後半突然シャンクに襲われた人もいた。だれでも可能性はあるからね」などと優しい言葉に慰められいざプレー。
3月3日、正直言って、この日アイアンを持つのがすごく怖かった。こんな経験初めてかもしれない。みんなに、「ボール打ちますよ」と声をかけ、「私の必ず後ろに立ってください!」と念を押し、さらに自分の目で安全を確認し、いざプレー。アイアン1打目、無事パーオン。あれ?シャンクじゃない。そして、その後も恐る恐るプレーするのだが、シャンクなんて全くでない。おかしい。それどころかきれいにスイートスポットに当たる。でも昨日の感覚が残ってるから、意識とスイングが別々で他人がプレーしてるみたいだった。
そのぎこちない感覚でプレーを続けたのだが、その日は、実はシャンクどころかドライバーもアイアンも安定して、終わってみれば88。同伴者からは「朝シャンクとか何とか車で言ってたよね。シャンク見たかったよ。」とからかわれ、「このストーリー面白いから絶対HPに書いてよね」と言われ、でも、最後にはその仲間達が「でもスランプからやっと抜けられましたね」と声をかけてくださった。それにしてもゴルフは不思議なスポーツである。
(2001年5月1日) |
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