クロ ゴルフエッセイ 〜クロがゴルフに関するエッセイを綴ります〜
第2話 スランプ
昨年10月29日の記録に「ドライバーが崩れ始めた」と自分でメモしてる。実は毎年、恒例行事のように年末年始にかけてなぜかスイングが崩れてボールがまともに当たらなくなってしまう。特にドライバー。お決まりの流れは、ある日突然ドライバーがおかしくなり、左にひっかけたり、球があがらなくなって崩れてしまい、それをああでもないこうでもないと直していたら、アイアンのスイングまで崩れ始め、最後にはすべてがばらばらになってしまうというもの。

ドライバーが当たらなくなってしまうと、ゴルフの楽しみも半減どころか、辛くなってしまう。やはり、ドライバーが見事にあたった時の快感がラウンド中一度か二度でもあったら、心地よい満足感に浸れるが、最初からショットが冴えないと、やる気が全く失せてしまう。それでも、スランプ期間中にコースに出るときは、せっかくコースに出るんだし、たとえばパットを練習するとか、チッピングを練習するとか自分なりに何か別の目標を作って頑張ってみようと思うのだが、やはり楽しいという言葉からは程遠く、正直言ってかなり辛いなあと思っていた。

ただ、昨年と比べて大きく違ったところは、きっと練習していたら戻るだろうと感覚的に思えたことである。まあこれで3年連続3回目の経験だから。ただ今回は、変に調子が良いときの感覚が頭に残っているので、この感覚が邪魔をする。理想が先走り、そのギャップに耐える精神力がかなり必要とされた。勝手に自主トレーニング期間と題して、プレーは間引き、しばらくドライビングレンジに通いつづけた。まあ練習場では考えながら、トップの位置、グリップ、スイング軌道、フェースの向き、重心移動、インパクトの形、などあらゆる可能性を考えながら、ああでもないこうでもないと変に飛ぶボールにもお構いなしにいろいろ試してみた。もちろん、途中からアイアンも崩れたのでまずはアイアンを戻すことに専念した。

ちなみにこの期間、レッスンも定期的に受けていた。前回と違うところがここにもあった。レッスン中はうまく打てるのである。その時に直されたことを復唱しながら自分1人でやってみると、これができない。ほんと不思議であった。ちなみに、私の哀れなスイングをみて、コーチの一言めは「No Coordination」。最初はあまりの違いにびっくりした様子だった。さらに、苦肉の策として、年末年始日本へ帰省する機会を利用し、練習も含めゴルフをしばらく全面ストップという策も試してみた。期間が3週間だけだったせいか、効果はみられなかった。

いろいろ思考錯誤しながら、まあきっといつかは戻るだろうから辛抱辛抱、、、と自分に言い聞かせながら、地味なゴルフ生活を続けていたが、ある日突然4ヶ月目にしてこのスランプから抜け出せる「ヒント」を掴めたのである。 2月24日相変わらずひどいドライバーショットと急に出始めたシャンクに泣かされながらプレーしていたのだが、最後の18番ホールで思い立ってあることを試した結果、それが見事に当たったのである。「ナイスショット!」。その「ヒント」は「左手のグリップ」であった。

(2001年4月12日)



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